東大に行かせたいなら、東大を目指しちゃいけない!
お子さんが小さいママ から「将来、うちの子も東大に入ってくれると嬉しいんですけど…」と、言われることがあります。
そんな時に、かならず伝えるのは「東大を目指そう!とか、東大って言わない方が良いですよ~」という事。
東大に限らず、京大、慶應、早稲田など、親が望んでいる大学名を言わない。
そう伝えたい理由が2つあります。
<1つ目の理由>
大学名に限らず、中学や高校なども同じですが、「特定の学校名」を言われると、親にコントロールされているように感じる子が多い。
大人しい、口答えなどできないタイプの子にとっては、それはかなりのプレッシャーになり、やがては呪いの言葉になりかねない危険性があること。
そして、圧倒的に「視野」が狭くなる。
親のイメージしている学校像は、かつての親世代が学生だったころの記憶や、周りからの洗脳めいた情報によることも多いからです。
<2つ目の理由>
これからの時代、○○大学に縛られずに、学びたい学問によって学校を選択できる時代になってくるから、学校を固定させるイメージを持たせると視野が狭くなる。
教育のオンライン化が進んで、日本にいながらにして海外の授業を受けることが可能になってきたので、日本の学校に固執しなくてもいい時代になる。
事実、高校の事例だけど、スタンフォードオンラインハイスクールの授業を日本にいながらにして受講している子がいる。
では、東大を目指してほしい!という親の気持ちをどうしたらいいのでしょうか?
心の中で、思っていてくださいね。
東大に行かせたい!という想いはいけない事ではありません。東大に行かせたいと思う親の気持ちの中には、東大というブランドに惹かれる方もいるでしょうが、多くの親御さんは、東大という学校の中で出会う人脈だったり、学びの環境だったりと、そこで得るものの影響力が、子どもの人生にプラスになると思われているのでしょうから。
環境は非常に重要なので、まさに私も同じ気持ちです。
ただ、「人財育成」という視点で考えると、学校を目標やゴールにしてはいけないのです。
事実、知り合いの息子さんが東大に合格して、しばらくしたら燃え尽き症候群のように、目標を失い、やる気がなくなり、1年休学されたのです。
学校は「通過点」です!
ゴールにしてはいけないし、東大に進学したからと、将来が保証されるなんて、もう大昔の幻想です!
就活に苦しんでいる東大生も少なくはありませんよ。
だから「学び」にフォーカスするんです。
尊敬しているスタンフォードオンラインハイスクールの星校長の言葉ですが、「教育」ではなく「学育」の時代です。
100年時代においては、生涯、学び続けることが重要レベルではなく必須です。
「学ぶことの楽しさ」を習慣にすれば、それは誰もが持っている成長意識を促進させ、望む人生を創造していくための最大のギフトとなります。
そして「学び」にフォーカスさせる時に、ストレートに「勉強しなさい」は逆効果とお伝えしているように、「東大に行かせたい」という想いも言葉にしないのです。
学びの延長の選択肢の1つに「東大」があるだけです!
じゃ~「学び」にフォーカスさせるためには、どうする?って常に考えてみて下さい。
親自身が思考を鍛える必要があります。
・人はどんな時に楽しいと感じるのか?
・どんな時にやる気になるのか?
・気持ちが高揚する時はどんな場合か?
これらを考えるには、知識が必要です。
そしてその知識を使うためにはスキルがいります。
その知識やスキルを使用した日々のコミュニケーションが重要なのです!